白隠慧鶴
「座禅和讃」「見性成仏」
静岡県が、日本が誇る偉大な臨濟宗の禅僧。白隠慧鶴は生涯にわたり、おびただしい数の禅画や墨蹟を遺しています。
全国には熱心な蒐集家が多く数十点の蒐集家も数多くいます。
「座禅和讃」
沼津市原の松蔭寺は白隠禅師の菩提寺で静岡県の指定史跡です。東海道線原駅から歩いて12分、800メートルほどの所にあります。
南方向に400メートルほど歩き国道一号線を渡ると千本松原になります、千本松原を歩くとすぐ目の前は駿河湾の大パノラマが広がっています。三島市にある龍沢寺は実質的に白隠が開いたとされ、その後長年に亘り荒廃していました。その寺を再建したのは山本玄峰です。龍沢寺へは東海道線原駅から三島駅まで13分、さらに車で20分ほどの所です。
江戸初期の元和二年に林道春が刊行した丙辰紀行に走湯山の地名が有ります。
検索すると、『走湯山は、静岡県熱海市伊豆山に鎮座する伊豆山神社の古名に由来する名称で,伊豆山神社は伊豆山権現,走湯権現,略して走湯山ともいった』とありました。
『蛭小嶋』は現在の静岡県田方郡韮山町の辺りのようです。
『富士沼』は現在の富士市須津地区の湿地帯だった浮島ヶ原(浮島沼)です。白隠はこの辺りなら毎日のように歩いていたと思います。
『おふじさん 霞の小袖怒か志ゃんせ 雪のはだへが見度うござん須』
晩年に近い白隠75歳過ぎた頃の作品です。印が薄くなっていますが、はっきり押されています。関防印(臨斎正宗)もしっかり押されています。