江戸、明治の木の彫刻

東京にお住いの方が長野県松本市内に所有する土蔵を解体する事になりお問い合わせを頂きました。江戸中期から明治初期頃の木の置物や小箪笥など全部で50点ほど。

 

長い年月に亘り暗い土蔵に保管されていたため煤けやヤケ埃まみれでしたが、殆どが虫食いや欠け、割れなどなのイタミはなく良い保存状態でした。長い年月を経て出来たヤケなど「木」ならではの何とも言えない時代の味となった雰囲気が出ています。

江戸明治ころの民芸的な素朴な木彫りや木の置物です。稲荷、恵比寿大黒、火薬入れ、燭台、小箪笥、拍子木、堆朱の花台看板など

長い年月を経た黒く煤けた木彫りの置物、最近では蒐集と言うより一点だけを、お部屋のインテリアやお店のディスプレイなどとして置いてるようです。墨壺や右側のサルの燭台は現物を眺めるととても面白い作りになっています。蒔絵や漆芸、螺鈿造りなどとは一味違う「木」本来の素朴さに魅力を感じます。

 

 

「木」は、日本古来よりどこにでも有り手軽な素材として庶民の生活に溶け込み慣れ親しまれて来ました。仏像や恵比寿大黒天、神楽面、獅子頭、能面など名工や仏師から一般庶民まで多種多様な木彫りを造り、信仰やお祭り、お祝い、五穀豊穣、御守りなど多様な用途に合わせて古くからもっとも一般的な素材として広く用いられてきました。

 

長い年月を経た木彫りや木の造作など求めて居ります。



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