ちりめん本 日本昔噺
ちりめん本は、絹ではなく和紙で出来ています。
明治維新後の間もない頃、ヨーロッパを始め日本に来た外国人の土産用として
作られました。
浮世絵と共に大変な人気が有ったようです。
国内向けの絵草子、草双紙の外国版と思います。
外国人が利用した旅館や土産物店などに置かれて主に外国人向けに売られていました。
内容は、『桃太郎』『花咲爺』などの昔話や草花や日本古来の風俗文化などが、
英語、オランダ語、フランス語などで書かれています。
縮緬本は明治18年に最初に作られています。
種類も色々とありました。
a. 木版一色で摺った茶色の表紙本
b. 多色摺りの彩色本
c. 多色摺りに縮緬加工した本
画像の『舌切り雀』は、(b)の多色摺りの木版本になります。
先日、伊豆の国市でたくさんお売り頂いた中の一点です。
状態もとても良いです。